介護保険制度は2000年(平成12 年)4月から「介護の社会化」を目指して実施されました。
平成18年度に大幅に改正され、介護予防などが導入されましたが、現在も課題は山積みです。
介護保険制度が始まったばかりの頃は、介護保険サービスを利用することに対して、国民のなかに戸惑いや抵抗感がありましたが、社会的な理解が深まるとともにそれも薄れ、これからは介護予防も含めた、あらたな超高齢化に対応する段階に入っています。
介護保険は、サービスを提供する側だけでなく、利用者や家族と地域がともに築き上げていくシステムだといえます。
その基本となるのが自立支援・利用者本位、自助・互助・共助・公助という考え方です。
今後は、利用者への一方的な介護の提供ではなく、利用者の状態や生活環境、人間関係を踏まえて、利用者自身が前向きに取り組む意欲や姿勢をしっかりと受け止めながら、利用者のQOLを高めることが現場のケアマネジャーやサービス提供者に求められています。
なお、介護制度などに興味のある場合は、介護事務資格講座を受講すればさらに詳しく学べると思います。